STOP戦争・改憲!倒そう安倍・おおさか維新 99%の世界をつくろう! 国際連帯の力で 2016ZENKO in 大阪 報告

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挨 拶

2016 ZENKO in 大阪は、人の命を顧みない「ヘイト(憎悪)」が社会に蔓延する中で、それに対するオルタナティブとして、大きな成功をおさめました。国際宣言でも述べているように、憎悪に対しては、貧困・格差拡大をなくし、人間の尊厳を尊重することでしか解決しません。

安倍政権は、参院選で3分の2議席を確保し、改憲により9条の平和主義を否定するだけでなく、基本的人権を国益によって制限し、戦争への道を突き進もうとしています。また、沖縄では、高江では機動隊・防衛局職員などを総動員し、法を無視して暴力的に襲い掛かっています。辺野古でも違法訴訟を提訴し、陸上部の工事を再開しようとしています。

私たちは、戦争法廃止2000万人署名、参院選、都知事選を闘ったなかまと、今後、改憲阻止の全国的な運動をつくり出していかなくてはいけません。街頭で人々と対話を重ね、安倍の自民党改憲草案の危険性を暴き、現行憲法の理念を生かした政治を地域からつくり出しましょう。

そして安倍打倒の展望を示している沖縄の闘いと連帯をさらに深めていかなくてはいけません。ZENKO直後の8/5〜8に高江の緊急行動を行いました。今後も毎月の沖縄・高江座り込みを継続し、全基地撤去の闘いを強めていきましょう。

また、アジアの平和運動を前進させるために、国際連帯の取り組みがより重要となっています。特に韓国では「対案文化連帯」の要請に応え、ZENKO後に済州島のカンジョン生命平和大行進へ連帯参加しました。「同胞一つ」からは、日本の改憲阻止やTAHHD配備の反対行動、大学生のフォーラムなどの提案がありました。今後も継続した共同の取り組みを行っていきたいです。

原発においては、福島原発事故から5年が経過しても事態が収束しない中で、賠償・住宅の無償提供打ち切り、非難指示の解除を進めようとしています。熊本地震が起きても川内原発を停止させることなく、伊方原発を再稼働させ、原発の輸出を狙っています。

新自由主義政策は、貧困と格差拡大を深刻化し、人々の生活を破壊しています。高齢者の貧困、若者の貧困、子どもの貧困など、優先すべきは市民の命と暮らしです。最低賃金1500円の実現、給付型奨学金の創設、同一価値労働同一賃金の実現、保育・介護労働者の賃金を大幅に引き上げることが必要です。

ZENKO決議で示された行動方針を具体化し、アベ政治を終わらせましょう。今、求められているのは私たちZENKOの運動です。ともに社会を変えていきましょう。

2016ZENKO実行委員会

ワンデイアクション

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THAAD配備中止申し入れ@アメリカ領事館前

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記者会見

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サムソン電子の労災死問題に抗議

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アメリカ、韓国、インドのゲストと国際色豊かなデモ

 

開会集会

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服部良一さん、わたなべ結さんらも登壇

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開会集会では戦争法廃止2000万人署名、沖縄連帯、参院選、東京都知事選、争議や地域の闘いなど各地で行われた民主主義闘争が総結集しました。また、大阪の参院選で善戦したわたなべ結さん(共産党)や、服部良一さん(社民党)も登壇、発言しました。
メイン集会では、国内外の運動と連帯しながら、戦争・貧困・原発など様々な課題をトータルで闘うことで、安倍打倒の展望を示しています。
参議院選挙で勝利した福島みずほ参議院議員も急遽駆け付けました。

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メイン集会

発言要旨

〈沖縄〉上間芳子さん(平和市民連絡会)
「辺野古の闘いの現局面と全基地撤去の闘いの展望」

2016z-report-p009安倍政権の「できる事は全てやる」、この言葉の裏に隠されているのが、参院選で10万6千票差をつけ伊波洋一議員が誕生した9時間後に高江に機動隊を集結させ、検問を始める行為だ。
7月21日、平日にも関わらず高江に1600人の人達が工事を再開させまいと集まった。しかし、安倍政権はこの1600人の声を聞こうとはしない。22日午前5時、県外の機動隊を含めて500~600人以上が集結し、民間のアルソック警備会社、沖縄防衛局、そして米軍による事件をなくすためにつくられたパトロール隊までが高江の警備に当たる。安倍政権は、法律も何もかも無視をして工事を着工しようとしている。
何故、高江に執着するのか。普天間と辺野古新基地、そして北部訓練場と高江の関連は同じである。普天間基地は老朽化し、弾薬庫も近くにない。また、アメリカの航空法でもあり得ないほど近くに小・中学校、病院などがある。伊波洋一さんが宜野湾市長の頃、世界一危険な基地として「安全不適格宣言」をした。ただ、この飛行場をどこかへ移せばいいというものでもない。普天間飛行場は、日本はもちろん、アメリカの飛行場としてもあり得ない飛行場だから、無条件で即時閉鎖しなければならない。
高江も同じく北部訓練場の過半の返還される部分は使い勝手が悪い。その代わりオスプレイが訓練出来る6つの新しいヘリパッドが高江の集落を囲む形でつくられる。150人くらいの人が住んでいるが、もう住めなくなる。人の住居を、生命を奪う、これが安倍政権の言う「沖縄県民の民意に沿って、できる事は全てやる」だ。
高江と辺野古は一体である。辺野古新基地をつくるのは、オスプレイが100機駐機できる飛行場をつくりたいからだ。辺野古は弾薬庫もあり軍港も出来る。そしたら県民の目に触れずに核兵器でも重機でも何でも運べる。そこから、オスプレイの訓練が毎日のようにこの高江の部落の周辺、あるいは伊江島で展開されるようになれば、沖縄はまるで戦場だ。今、辺野古では、高江と連帯して米軍車両(Yナンバー)を基地から出さない闘いをしている。また安倍政権は、辺野古の陸上部の工事を進めたいと言っているが、米軍の資料で陸上部の工事は新基地と一体のものと証明されている。絶対にこれを作らせるわけには行かない。
もう一つ忘れてはならないのは、与那国にはすでに自衛隊が配備されていることである。石垣、宮古と自衛隊配備を目論んでいる。さらには、那覇基地には20機しかなかったF-15を倍にし、自衛隊の強化が図られている。日米両政府が一体となって、さらに軍事要塞化を強めている。安倍政権は、「北朝鮮が危ない」、「中国が危ない」といって軍備を強化している。国内で武器を作り、戦艦、戦闘機を作っている。この戦後を終わらせようとする安倍政権に対して、沖縄、そして、福島、鹿児島など、安倍包囲網を作って、この戦争への道を止めましょう。

〈沖縄〉北上田穀さん(平和市民連絡会)
「戒厳令」の中で始まったヘリパッド工事

2016z-report-p010安倍政権は改憲の動きを沖縄で先取りしている。一切法的な根拠も、権限もなく防衛局、警察は住民への規制・排除を続けている。
今、高江で進められているのはN1地区のヘリパッド建設だ。住民の会はN1ゲート入口にテントを張り3年間工事を阻止してきた。また一番奥のG地区は極めて重要なヘリパッドだ。SACO合意の条件に、宇嘉川河口の海の米軍へ提供がある。しかし、G地区のヘリパッドが完成すると、米軍が海から標高差200mのG地区まで歩行訓練ルートを通り、オスプレイで飛び立つ。これまで海に接していなかった北部訓練場に、全く新しく陸海空一体となった機能が加わる。米軍からの強い要請もあり、防衛局はN1・G・H地区の3ヵ所同時に工事をしようとしている。7月中旬からは千葉、東京、神奈川、大阪、福岡など全国から機動隊が500人集められた。これは辺野古の5倍の数だ。
7月22日にN1テントを強制排除するとの情報が入る。21日午後、現地集会は1600人ほどの人々が集り、県道70号線の左右を車200台ほどがびっしりと埋め尽くす。21日夜、警察が突然車を停めている場所が駐車禁止区域になったと言う。本来の駐車禁止の規制手続きなど全く関係ない。
21日は200人ほどが泊まる。朝4時頃、機動隊が県道70号線の北側と南側に分かれてやってくる。南側では、機動隊が手前の県道を完全に封鎖したとの情報が入る。そのため私たちも車を道路の真ん中にも出し、165台で200mほどの道路を完全封鎖する。前日が満月の明るい夜で、県道はるか向こうまで車が埋め尽くし、県民たちが車の間に座り込む。その向こうにヘルメットを着けた機動隊員がずらりと続く。本当にすごい光景である。機動隊が近づいている緊張。山城博治さんは「沖縄でかつてこれだけの運動があったか」「この現場にいることの誇り、自分たちは歴史に残る闘いをしているという確信と自信を持とう」と強く訴える。
午前6時頃、強制排除が始まる。次々と車は排除され、機動隊が県道を埋め尽くし、完全にテントは排除された。抗議車両2台の上に10人ほどが上がり、結束バンドを足首と車の金具に引っ掛け、ロープでお互いをくくる。抗議する県民への機動隊の暴力は凄まじい。1人は全治1ヶ月の肋骨骨折、もう1人は結束バンドをつけたまま機動隊が引っ張り足首がずるむけに、体をつなぐロープが首に絡まり女性が気絶したり、車の上から逆さまに落とされる人も。救急車を呼ぶが機動隊は道路封鎖を解除しない。22日の機動隊、防衛局のやり方に批判の声が沸き上がっている。機動隊の県道封鎖は警察法のどこに根拠があるのか、県道に立つテントをなぜ防衛局が撤去する権利があるのか。例えば、経産省テントは、裁判を起こし、代執行の手続きをしている。
次に防衛局が狙うのはN1裏テントの撤去である。N1裏ゲートも2年前からテントを立て、泊まり込みの監視体制を続けている。現地には8月5日までに撤去するよう警告文が出ていている。私たちは同じような強制排除が6日にも始まるとみている。
N1裏とG地区の工事車両はどこを通るのか。県道70号線から新川ダムの橋を渡る道と高江集落を通る道の2つしかない。高江集落を通る道は村長が体を張ってでも阻止すると言っている。そのため新川ダムの橋を通るしかない。しかし、そこは10トンの重量規制がある。工事をするには大型重機が必要だが、トレーラーの上に重機を積むと10トンどころか30トン以上になる。工事車両と重機を通させない闘いがあと4ヵ所のヘリパット工事を阻止する決め手になる。
当面はN1裏のテント強制撤去を許さない闘いと新川ダムの橋の10トンオーバーする車両をチェックする、通さない闘いが重要になる。N1裏のテントを守り抜くため、全国から第2の強制撤去を許さない高江の闘いにぜひ結集してほしい。

コンサート

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全体集会

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