2019 ZENKO スピーキングツアー12月4日広島集会「市民運動のあり方を再確認」【報告】

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12月4日の広島集会の参加者は22名でした。開閉会挨拶や基調などを含め、若者が前面に出た広島では珍しい集会をやり切りました。講演内容もこれ以上ないほど詳細で最新のものとなっており、参加者みんな聞き入り見入りました。通訳の方には6月集会に続きスムーズな通訳をしていただきました。何よりも「市民運動のあり方を再確認させてもらった。ありがとう」という参加者からの感想が集会のメッセージがしっかりと伝わったことを示していると思います。

12月5日 フィールドワーク

集会翌日の12月5日、ゲストのお二人を含め総勢8名で呉市に向かい、海上自衛隊呉基地のフィールドワークをしました。案内をしてくださったのは、ピースリンク広島・呉・岩国の西岡さん。

まず、2005年に開館してから毎年100万人近い来場者があるという「大和ミュージアム」を見学しました。戦前の侵略戦争への批判的観点は皆無で、当時の国家予算の3%を費やしたと言われる巨大戦艦「大和」の建造とその技術がいかに素晴らしいものであったか、どれだけ戦後の経済復興に貢献したかということが、これでもかというほど展示してありました。

次に「歴史の見える丘」に移動し、軍艦を建造したドックや軍港呉の全体の開設を受けました。戦後、旧軍港転換法が制定され、平和都市の建設が目指されたのにもかかわらず、その精神は反故にされ、軍港呉が復活している様がよくわかりました。

最後に訪れた潜水艦桟橋では、10隻もの潜水艦が市民生活の目と鼻の先に停泊しており、その向こうには空母化が計画されている護衛艦「かが」が、その巨大な艦影で他を威圧するように停泊していました。

海軍のカレーや戦艦大和を売りにして呉市全体が現在の大軍拡と一体になって市の発展をめざすという異様な景色が目にやきついたフィールドワークでした。