【報告】緊急事態宣言NO! 軍事費削ってコロナ感染症対策に! 命・人権・生活を守る 2020 ZENKO スピーキングツアー

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5月31日 関東集会(横浜・鶴見区)

メイン会場と地域会場をオンラインで結び、リモートでの個人視聴を合わせて約170人が参加しました。

奥間政則さん(市民団体「あつまれ辺野古」共同代表、沖縄ドローン・プロジェクト分析担当)の講演から

辺野古の作業員がコロナに感染し工事は止まっている。しかし土砂投入の準備が進んでいる。本部町塩川港沖合に台船が、台風で避難した運搬船17隻が戻り、工事再開体制にある。

宮古島の千代田・保良(ぼら)区では弾薬庫の近くに集落がある。大爆発した時の避難計画もないのに工事を強行している。

石垣島の平得大股(ひらえおおまた)では自衛隊のミサイル基地工事が始まり軍事化が進んでいる。ただし特別天然記念物のカンムリワシの営巣活動が確認され工事は中断している。高江のヤンバルクイナ営巣時に工事を止めた時と同じ。アイデアを出せば工事を止めることができる。

辺野古設計変更の問題点で、軟弱地盤対策の2工法は振動をかけヘドロ状の地盤にパイプを撃ち込むので確実に濁り水を発生させる。護岸を締め切らずに会場腺からパイプを降ろして土砂を投入するという先行埋め立てを実施ると言うが、サンゴ礁への影響は極めて大きい。

2018年2月に名護市長選挙で稲嶺進さんが負けてあきらめが広がった4月に「あつまれ辺野古500人行動」を呼びかけた。毎日700人から800人が集まり5日間工事を止めた。名護市安和(あわ)、塩川で逮捕されない運動として始めた「GoGoドライブ作戦」でダンプ34台が安和桟橋から出口にかけて渋滞した。ベルトコンベアーが止まり土砂積み込みができなかった。塩川港入り口では、座り込むと排除されるので立って歩く。

アイデアを出し続ける。政府は民意を恐れている。

6月7日 関西集会

メイン会場と20か所の地域会場をオンラインで結び、リモートでの個人視聴を含め約360人が参加しました

儀保昇さん(「あつまれ辺野古」共同代表、「ヘリパッドいらない住民の会」)の講演から

政府は6月7日の県議選の結果にかかわらず、工事を始めるぞと威圧している。辺野古の沖合に運搬船が20隻近く停泊している。

「あつまれ辺野古」は昨年4月の500人行動や12月の連続5日大行動などで工事を止めることができた。全交の参加に大変感謝している。民意をどんなに示しても聞く耳を持たない政府。ならば現地で、直接止める。手ごたえを感じる。

ヘリパッド建設が行われている北部訓練場は、工事はまだ完了していない。希少生物ノグチゲラの営巣期で6月中は工事ができない。しかも許可された範囲を超えた森林伐採をする違法工事をしている。その調査に行ったら警察が待ち構えて現行犯逮捕、2月にビデオを証拠に礼状逮捕。延べ9人が拘留され2人が取り調べを受けた。闘いをつぶすためだが工夫しながら闘っている

田村順玄さん(「リムピース」共同代表、「ピースリンク広島・呉・岩国」[世話人])の講演から

米軍岩国基地は2500億円をかけて沖合に滑走路を増設して40%も拡張する工事を進めている。市民のよりどころである愛宕山は増設工事の土取り場にされ、高級米軍住宅が262戸建設された。「絆スタジアム」と言う名の8000人収容の専用野球場もある。古い基地施設は8000億円でリニューアルしている。2010年代に厚木基地の空母艦載機部隊が移駐を始め、2017年には極東最大の米軍基地となった。

市議会議員になった年から月に2回「おはよう愛宕山」新聞を3000部発行してきて25年間、611号になる。最新号で伝えたが、岩口基地の司令官は、市が学校を再開したのに、基地で働く日本人従業員の子どもの通学「自粛」を命じた。子供どもを介して親が基地にウイルスを持ち込むのを恐れたから。約100人の子どもが通学できないという憲法違反の事態だ。

10年前から米軍住宅反対を掲げた「愛宕山みまもりの集い」を月に2、3回開催して座り込みを続け、300回近くになる。コロナに負けず、共に闘いましょう。

韓国政府によるソソンリへのTHAAD追加搬入糾弾!
今こそ東アジアから全ての軍事基地の撤去を求める ZENKO緊急声明

韓国政府によるソソンリへのTHAAD追加搬入を糾弾する。

 韓国・文在寅(ムンジェイン)政権は5月29日早朝、星州(ソンジュ)ソソンリに突如4000人余りの警察隊を動員して、THAAD(高高度ミサイル防衛システム)基地に迎撃ミサイルとTHAAD発射台とみられる装備などの追加配備を強行した。私たちは、ソソンリ住民への事前の説明もなく奇襲的に大量の警察隊を動員し、反対する50人の地元住民を暴力的に排除して遂行したこの暴挙を糾弾し、韓国政府にTHAADのミサイル、機器、設備の即時全面撤去を要求する。

 今回の蛮行は、米国トランプ政権が新型コロナウイルス対策の失敗をはじめとした数々の失政から国民の目をそらすための対中国強硬政策に加担するものだ。文在寅政権はTHAAD基地の正式設置によって日米韓の軍事同盟強化、対中国の軍事緊張激化を狙っているのである。

さらに韓国海軍は5月11日、中東ホルムズ海峡周辺への第32陣として駆逐艦「大祚栄(テ・ジョヨン)」を出撃させた。済州島には空軍基地の建設を狙っている。全世界でコロナ危機が進行し36万人もの死者が出ている現在、軍事緊張をアジアと世界に広げる政策は許されない。

 日本の安倍内閣もまた、韓国軍と同じ海域にP3C対潜哨戒機と護衛艦の交代部隊を送り込んだ。コロナ感染症と政府の失政により医療と市民生活が破壊されている中、史上最大の5兆3000億円の軍事予算を計上し、F35戦闘機やイージスアショア、オスプレイの配備を推進している。沖縄・辺野古の新基地建設を継続し、南西諸島への自衛隊基地建設と配備を強行している。緊急事態宣言が浸透したとみるや、緊急事態条項を盛り込んだ憲法改悪への道を開こうと狙っている。

 私たちは、韓国・米国・中東・世界の市民と連帯し、基地建設や海外派兵、軍備増強を許さず、国境を越えた市民による国際連帯の力で、朝鮮半島の非核化と平和、東アジアの平和地帯建設を勝ち取っていくために、これからも闘い続けることを決意する。

2020年5月31日

2020ZENKOスピーキングツアー 参加者一同