【報告】2020 ZENKO in 大阪─命と生活を守る闘い、基地撤去、国際連帯の議論をオンラインでつなぎ交流

全国で900人の参加で大きく成功

7月25〜26日に、第50回記念 平和と民主主義をめざす全国交歓会(2020 ZENKO in 大阪)が開催されました。大阪のメイン会場と東京会場、オンライン参加の900人が新型コロナウイルス危機から命と生活を守る闘いと基地撤去、国際連帯の議論を交流し、大きく成功しました。

7月24日(金)
都構想・カジノNO!安倍も維新もやめろ!集会&デモ
7月25日(土)〜26日(日)
取り返そう!奪われた富を 創り出そう!平和・民主主義をコロナ危機の克服を国際連帯で 50回記念 2020 ZENKO in 大阪

7/25(土)メイン集会(13:30~16:30)

第1部 コロナ危機を乗り越えて

メイン集会にて2020 ZENKO in 大阪が幕を開けました。今回は新型コロナの感染拡大している中での開催で、メインの大阪会場だけでなく、Zoomを使い関東会場や個人視聴者を繋ぐことで多様な形態で参加して頂きました。

▶基調・ZENKO決議案の提案

基調・決議を読む

▶連帯のあいさつ

・佐藤 和義さん(MDS・民主主義的社会主義運動委員長)
・大椿 ゆうこさん(社民党大阪府連合副代表)
・太田 いつみさん(日本共産党大阪府委員会副委員長)
・坂田 冬樹さん(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部副委員長)
・土屋 のりこさん(東京都足立区議会議員)

▶ZENKO 50年を振り返って

▶コロナ危機を乗り越える社会の展望を

【アメリカ】
ビル・イェイツさん(DSA[アメリカ民主主義的社会主義者])
【韓国】
ユ・ミヒさん(対案文化連帯)
【イラク】
サミール・アディルさん(イラク労働者共産党)
【フィリピン】
ポール・ガランさん(マパラドカ/戦争と貧困に反対する市民連合)

海外ゲストは来日できませんでしたが、ビデオにてメッセージを寄せてもらいました。アメリカのビル・イェイツさん(DSA〔アメリカ民主主義的社会主義者〕)からはコロナ禍でも、オンライン会議など工夫を重ねることで組織拡大は伸び、DSAの会員は6万7000人を突破したとの報告がありました。

韓国のユ・ミヒさん(対案文化連帯)は新型コロナ後の時代において、韓国政府の進めるグリーン・ニューディールが大量生産・大量消費に戻ろうとする動きであり、デジタルで再包装された資本主義の新商品に過ぎないと警鐘を鳴らします。そして朝鮮戦争勃発70年を機に「朝鮮半島平和宣言(Korea Peace Appela)」への署名・賛同キャンペーンを開始することの報告がありました。

イラクのサミール・アディルさん(イラク労働者共産党)からは、急増する失業者に対して政府が一切補償しない中で、「コロナウイルスと闘う全国行動計画」を立案することで地域の労働組合やNGO等の賛同を得たり、政府に対し失業者に対する補償と雇用保険の提供する法案を求める活動を進めていることが報告されました。

フィリピンのポール・ガランさん(マパラドカ〔戦争と貧困に反対する市民連合〕)からは、コロナ禍でドゥテルテ大統領が警察と軍隊の支配下に置き、政府に批判的な活動家、運動団体の指導者、メディア、ジャーナリストを不法拘束、抑圧するなど国家による暴力、人権侵害が進行していることが報告されました。

▶各地のZENKOの闘いの報告

第2部 戦争・原発なくし、命を守る

・上間 芳子さん(沖縄平和市民連絡会)
・ 楚南 有香子さん(てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会)[宮古島]
・田村 順玄さん(元岩国市議会議員/米軍監視団体「リムピース」)
・永井 友昭さん(京丹後市議会議員/米軍基地建設を憂う宇川有志の会)
・ 村田 弘さん(福島原発神奈川訴訟原告団)

また国内では沖縄の上間芳子さん(沖縄平和市民連絡会)、楚南有香子さん(てぃだぬふぁ~島の子の平和な未来をつくる会)のお二人は新型コロナの影響で残念ながら参加できませんでしたが、オンラインで報告が行われました。田村順玄さん(元岩国市議会議員/米軍監視団体「リムピース」)からは岩国基地を抱える地域の問題、永井友昭さん(京丹後市議会議員/米軍基地建設を憂う宇川有志の会)のXバンドレーダー反対の闘いにより議員当選した報告が行われるなど、全国の反基地運動の最前線の闘いが報告されました。反原発の運動では村田弘さん(福島原発かながわ訴訟原告団)から国・東電の法的責任を明らかにし、正当な賠償を求める裁判についての報告が行われました。(詳細は各分科会の報告を参照)

今回のメイン集会では、コロナ禍で会えない状況だからこそ、「連帯の力」を感じることができました。上間さんから提案である沖縄県知事への意見書運動、ユ・ミヒさんからの「朝鮮半島平和宣言(Korea Peace Appela)」への賛同・署名キャンペーンなど現地に行かなくても新しい連帯の形は可能です。また新型コロナの感染が新自由主義の矛盾を露呈させる中で、医療体制・検査の充実を求めるZENKO署名や自治体交渉、中央要請行動が重要となると思います。声を上げ、闘うことで社会を変えていける、そのような展望を持つことができました。

東京会場のようす
東京会場・神奈川の報告
東京会場・東京北部報告

コンサート

7/26(日)分科会(10:00~12:30)

第1分科会 コロナ危機下の反基地平和運動の展望-軍事費を福祉・医療・教育・暮らしに

討議は、まず沖縄から「平和市民連絡会」の上間芳子さんからZoomオンラインで、辺野古新基地建設の現状、これから取り組む意見書運動、サンゴ礁移植、海砂問題などを詳しく語っていただきました。

続いて、メイン会場に来場された京丹後市議会議員で「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の永井友昭さんから、すでに経ケ岬に配備強行された米軍Xバンドレーダーの問題と米軍基地による事件事故など、議員に当選して初めての質問や取り組みについての報告が行われました。

その後、東京会場の池上会館からZoomオンラインで「第9次横田基地公害訴訟原告団」団長の福本道夫さんから、最近の横田基地周辺で繰り広げられているオスプレスの違法飛行やパラシュート降下訓練などの映像を紹介されながら横田基地が沖縄の普天間基地と同様に落下物事故やピーフォス上水道汚染問題などが発生していることについて報告されました。

そしてメイン会場のエル大阪に来場されている元岩国市議会議員で「米軍監視団リムピース」の田村順玄さんから岩国基地におけるコロナ感染問題について、市民が危険にさらされている問題の根源が日米地位協定にあることを訴えられました。

沖縄県宮古島市からZoomオンラインで参加された「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」共同代表の楚南有香子さんからは、保良弾薬庫建設反対阻止行動の様子や宮古島が自衛隊のレーダー基地、ミサイル基地、弾薬庫、平良港の軍港化、下地島空港の自衛隊使用など小さな島が軍事要塞化されていることへの危機感を切実に訴えられました。

韓国からはソンジュ・ソソンリのサード迎撃ミサイル配備撤回で闘っている「サードミサイル撤回対策委員会状況室」のカン・ヒョンウクさんから、10分間の新しいビデオ映像で米軍と韓国政府の癒着と軍事拡大を推し進めている両政府の実態を暴く内容が報告されました。

その後、パネルディスカッション形式で、敵基地攻撃論や日米地位協定問題などの意見がパネリストの方々から提起され、宮古島の楚南さんから自衛隊法の改訂、現行の火薬取組法ではなく、弾薬取締法の立法化、文民統制や宇宙自衛隊創設問題などを決議案に追加してほしいとの意見が出されました。

東京会場

ZENKO京都、「あつまれ辺野古@関東」、ZENKO東京南部からは、地域で取り組んでいる沖縄連帯活動についての取り組み報告がされました。

第2分科会 コロナ危機から市民の命、生活と人権をまもる自治体を

コロナ危機の下で、保育、医療、危機防災をはじめとした自治体における人員削減と民営化が市民の命と暮しの危機を一層深刻にしたことが明らかになりました。自治体業務の民営化を許さず、公営拡充(病院、保育、学童等)のながれを、市民要求をつかみ実現させていくことで市民とともにつくりだすことが問われています。

東京会場

各地の報告で市民の声が行政を動かしてきていることを踏まえ、PCR検査の拡大、適切な隔離、医療拡大などをこの秋作り上げていきたいです。

第3分科会 カジノはいらない!~「維新」を倒そう!大阪都構想は許さない!横山・林市長リコール運動を成功させよう~

大阪のカジノ・万博・都構想は40兆円を府へ引っ張ってくる「装置」。本気で反対運動を作る。市民運動はくじけない。大阪市民がどんな要求を、どんな夢を持っているのかを掘り下げて運動を作っていくこと、大阪市役所ヒューマンチェーン、デモ、街頭アピールに取り組んでいくことなどが論議されました。

大阪府都構想は「議決」をさせ大きな運動を作っていくことと、横浜市長リコール運動をスタートさせ、全力でとりくむことを確認しました。

東京会場

その他、下記の分科会で熱心な議論がされました。

第4分科会 労働組合の力で命と生活を守る
第5分科会 原発廃炉、被災者・避難者の生活保障、裁判勝利をめざす
第6分科会 無償化とともに待機児童解消、保育内容の充実を! タブレットよりも学級定数の引き下げを!
第7分科会 コロナ禍を越え、ともに生きる―教育はいま・・・
第8分科会 尊厳ある介護ができるコロナ対策を
第9分科会 海を越えて コロナ禍と闘う フィリピン民衆とともに~軍事費ではなく、命と暮らし教育を!~
第10分科会 設計変更申請却下へ!政府は辺野古埋め立て工事を直ちに中止し、ジュゴンの調査を行え
第11分科会 コロナ後の国際協力のあり方を問う〜 ODAの廃止・変革に向けて
第12分科会 NO!リニア 守れ!路線と安全 共有財産としての交通
第13分科会 もんじゅ西村裁判
第14分科会 労働者協同組合法案を成立させ、協同組合運動の実践を通して 社会的連帯経済を定着発展させよう!

総括集会報告 

14の分野に分かれて東京会場・各個人とオンラインで接続し行われた分科会討議を踏まえて、参加者が一堂に集まり、今後1年間の行動方針を共に議論し決定する「総括集会」が行われました。

選出された議長による議事進行の下、分科会討議を経て修正された内容を確認しました。第1分科会から第5分科会までの責任者より、分科会討議の詳細な内容が報告され、分科会討議の内容が全体に共有されました。

特別発言として、医療問題研究会の林Drにより、医療の科学的知見から政府のコロナ対策の問題点を指摘し示しました。

会場からの補足発言では、PCR検査態勢の改善を求める闘いを進めていくことや、決議案の修正内容を補足する発言等がだされ、活発な議論がされました。その後、参加者一同の拍手でもって2020 ZENKO決議が採択され、1年間の闘いへの方針が確定しました。

第二部では、東京会場に社民党・党首の福島瑞穂さんが来られ、連帯の挨拶をいただき大いに励まされました。

特別公演として、フィリピンのポール・ガランさんより、ドゥテルテ政権に対し社会正義・貧困からの自由・人権を今すぐ保障しろと歌う「隔離生活の中で」を歌いました。

北海道・東京・大阪・広島・沖縄から闘いへの決意表明がされました。

集会の最後には、ゲストへの激励物贈呈を行いました。今回残念ながら会場に来ることができなかったゲストにも激励物を紹介しました。

最後に、田中実行委員長からまとめの発言を行い、50回目のZENKOの成功と来る51回目に向けて各地域で闘い権利を一つ一つ勝ち取っていこうと呼びかけました。

最後にポールガランさんによる『We Shall Overcome』に合わせて手を振り闘いへの想いを一つにしました。