我々が警告しているように、12月のイラク国民議会選挙は国民が自由で民主的に参加したり、自らの選択によって政権を選び作り上げるという決定を行うどんな正当な選挙の基準も満たさないだろう。またIFCは、この選挙が宗派間の分断を深め、イラク社会を内戦へと押しやるだろうと警告する。さらにIFCは明言するが、このような選挙を行っても安全や自由の問題を解決したり社会サービスと雇用を提供して市民社会を取り戻すことはないだろう。
最初の結果の成り行きが我々の予想を立証したのだが、例えば、多数の宗派の声明がイラク全土で配布されるにつれて宗派間の反目が緊張を高めている。
驚くべきことに、選挙の信用をおとしめ選挙は歴史上最大のペテンだとさえ呼んでいたものを含む政党やグループが、選挙直前の人権と政治的自由の侵害に目をつぶっているのであるが、それは互いの候補者にテロ攻撃をして殺害したり、民兵が完全に支配したり、選挙に恐怖の雰囲気を押しつけたり、挙げ句の果てには偽造投票用紙を運ぶトラックがイラク国内に入国しようとした時に国境近くの町で発見された大規模なペテンが発覚したといったことであり、シーア派聖職者によって人々にかけられた道徳的宗教的圧力は言うに及ばない。
従ってIFCの見解は次の通りである:
−現在の危機は選挙の即座の結果ではなく、それはほとんど2年間の対立の継続であり、正確にはイラク社会を民族と宗教的出自を基に分断した統治評議会の設立以来のことであり、今回の選挙とまさに同様に国民投票によって承認された憲法を通じて合法的な形態を与えたものである。
−現在の紛争は選挙の結果をめぐってのものでも、選挙の信頼性をめぐってのものでもない。それは実際には国会で最大の勢力を誰が獲得するのかをめぐっての紛争なのである。そしてもしも結果があらゆる人を満足させるものならば、選挙は信頼できるものであると見なされ、祝福をされたであろう。
−選挙に参加した諸勢力によって現在の危機から抜け出るために提案されている解決策は、「スンニ派アラブ人」に妥当な分け前を確保する政府を作るというもので、彼らに内務大臣のポストを与えるとか、シーア派連合に属する得票の内の20%ないし30%を削除して他の候補者に配分すると言うものであり、その全てがうまくいかなかったら、ペテンが疑われている地方の選挙を再実施すると示唆するといったものである。しかしながらこうした解決策は、安全や治安をもたらしたり内戦を防ぐ問題の解決となるとは考えられない。
以上の主要問題に言及して、IFCの見解では現在の状況から抜け出る方策は以下のものである:
1.選挙結果を取り消す。
2.全ての政治勢力、労働者、学生、女性の代表が参加するように招かれる広範な会議を開催することで非宗教的で非民族主義的な臨時政府を設立する。
3.この政府は安全と自由と福利をもたらすことに全力をあげる。
4.全ての民族主義勢力と宗教主義勢力の民兵を解散する。
5.この臨時政府の設立の6ヶ月後に選挙を実施する準備をする。
6.全てのグループと政党によって平等で公平にあらゆる財政上、情報上の資源が利用できるようにする。
7.国際公務員にどのグループや個人の介入や弾圧を受けることもなくイラク全土の選挙過程を監視させる。
8.選挙を監視する報道機関やメディアの動きを促進する。
私たちコードピンクは、全世界の200人の著名女性と共に、イラク戦争を終わらせる独自の緊急平和計画を書いた。今から3月8日の国際女性デーまで、私たちは署名を集めて全世界の米国大使館に届ける。だからアリス・ウォーカー、スーザン・サランドン、マーガレット・チョー、ドロレス・ヒュエルタ、イブ・エンスラー、バーバラ・リー下院議員、リン・ウールゼー、シンシア・マッキニー、イラク女性自由協会やムスリム法下で暮らす女性たちの会のイラク女性、その他大勢の人たちに、今日その呼びかけに署名しあなたの友人に回覧することで合流しよう。
[2005年12月]
女性は平和を求める:緊急アピール
私たちアメリカ合衆国、イラク、そして全世界の女性にとって、イラクにおける無意味な戦争と世界中での市民に対する残酷な攻撃にはもうたくさんだ。私たちは、あまりにも多くの愛する人たちを失ってしまった。私たちは、あまりにも多くの生命が肉体的精神的な負傷によって永遠に障害を負わされるのを見てきた。私たちは、貴重な資源が戦争に注ぎ込まれるその一方で食料や住み家や教育や医療といった家族の基本的な必要物が満たされないのを恐ろしい気持ちで見てきた。私たちにとって、絶え間ない暴力の恐怖の中で生活し、憎悪と不寛容という成長する癌(がん)が家庭や地域に浸透するのを見ることには、もうたくさんだ。これは私たち自身や自分の子どものために望んでいる世界ではない。熱情と愛情を持って、私たち女性は立ち上がり−国境を越えて−団結して流血と破壊を終わらせろと要求している。私たちは、外国によるイラク占領がいかにしてそれに反対する武装運動に火を付け、終わりのない暴力の循環を永続させているかを見てきた。私たちは確信しているが、今や軍事モデルから以下のような要素を持つ紛争解決モデルへの転換の時なのである。
−イラクから全ての外国軍と外国人戦士を撤退させること。
−権利を奪われたイラク国民をイラク社会の全ての面に再編入するために交渉を行うこと。
−平和創造過程で女性の全面的な代表を立て、イラク戦争後の女性の完全な平等を約束すること。
−イラクのいかなる外国の基地も撤去する計画を立てる約束をすること。
−イラク国民がその石油と他の資源を管理すること。
−占領下で押しつけられた民営化と規制緩和の法律を無効とし、イラク国民が戦後経済の軌道をつけることを認めること。
−イラク国民の契約者を優先させイラク侵略と占領に責任がある諸国の財源を利用した大規模な再建に努めること。
−本当に多国籍のものであり、イラク占領に参加したどの国々の軍隊からも構成されていない国際平和維持軍を考慮すること。 この平和過程を前進させるために、私たちは世代や人種や民族や宗教や国境や政治信条を横断した女性の大規模な運動を作りつつある。一緒に私たちは、国際社会の中で自分の政府や国連やアラブ連盟やノーベル平和賞受賞者や宗教指導者などに対して圧力をかけて政治的な解決交渉の手助けをするように前進させるだろう。そして分断を進める原理主義のこの時代に、私たちは世界の指導者たちに人類家族とかけがえのない地球を愛するという根本的な価値観を広げる私たちに合流するように呼びかける。
(銘記して下さい:「戦争にノーの声を上げる女性たち」と連帯する男性は私たちに
合流するように招かれています!)
(氏名略)
イラクの民族主義と宗教主義のグループや政党が、政治上、安全上の大混乱の結果を抑えるためのアラブ連盟による呼びかけに応えたエジプトにおける3日間の会議[11月21日から23日]に出席した。
この会議は、イラクに安全と安定をもたらすことに惨めにも失敗した結論として米政権からアラブ連盟にかけられた圧力の結果、開催されたものである。
IFCは、まともで幸福な生活をもたらすことができる安定と安全を取り戻すどんな努力も支持する。しかしながら、この会議はこうしたグループ間の一時的な休戦のために開催されたものであり、テロと大混乱と治安の喪失と失業と社会サービスの欠如の真の原因を覆い隠すものである。
従ってIFCはカイロ会議を次のように見ている:
1.紛争を深化する主要な要因と見なされ、いつ何時爆発するかも知れない内戦の瀬戸際にイラクを追いやった民族主義的、宗派主義的分断を作り上げ正当化するものである。
2.イラクはテロ戦争地帯に変えられてしまい、占領軍はそれに能動的に参加している。しかしこの会議は占領軍の行為を非難せず、占領軍の犯罪に目を閉ざし、占領を正当化した。対テロ戦争を口実にして世界を征服したアメリカの政策にその全てが従うものとなったのである。それに加えて占領は、占領に対する抵抗だという名目でテロ組織が自らの作戦を開始する理由付けと状況を提供したのである。
3.民族主義、宗派主義のグループは、罪もない民衆に対するジェノサイドを犯すテロのもう一つの要因である。このグループの民兵たちは系統的な民族主義的、宗派主義的浄化を実行し続けているのであり、その浄化とは虐待や拷問や手足の切断を進めることなのだ。従ってこれらのグループは糾弾されなければならない。
4.アラブ連盟は現在の情勢の不安定と大混乱の主要な原因に背を向けたのである。
我々が述べたように、現在の苦難は占領によって引き起こされているのであり、従って占領を終わらせ、民族主義でも宗教主義でもない国を確立することが安全と安定をもたらす唯一の道である。
アメリカ軍は新たな極悪非道の犯罪を犯した
イラク労働者共産党 2006年1月1日
イラク北部のキルクーク市のデモに対する発砲に関するイラク労働者共産党の声明
キルクークの怒れる大衆は貧困な生活状況や基本的な社会サービスの欠如や、国際通貨基金(IMF)によって命令された燃料価格の急騰に反対して2005年1月1日に大規模なデモを組織した。
アメリカを支持する民族主義政党によって支配された地方政府の警察に援護されたアメリカ軍がデモ参加者に発砲し、ヨクハナ・ヤク・ヨクハナやオメール・フォアド・オスマンなど4人の民衆を殺害し、他に10人以上を負傷させた。
この犯罪行為は、米国政府がイラクで築き上げるつもりだと主張する民主主義の醜悪な素顔を暴き出している。というのも、世界で最も石油が豊かに取れる都市の一つであるキルクークの民衆にとっての基本的な社会サービスと妥当な価格の燃料を求める最も基本的な要求が、銃弾と手当たり次第の殺戮によって応じられたからである。アメリカ軍とアメリカを支持する民族主義勢力は繰り返し彼らのあからさまな民衆に対する敵意をあらわにしている。民衆を困窮させ、基本的権利を否定し、民衆の生活を危機に陥れ、イラク社会を経済的にも市民社会としても破壊するというだけでは不十分なように見えるが、それがゆえにアメリカ軍は現在の破滅的な状況の中で民衆が受けている苦難に抗議し表明するのを妨害するのだ。
我々イラク労働者共産党はこの犯罪行為に対する憤激を表明し、強く糾弾し、そして犠牲者の関係者とその悲しみを共有するものである。我々は大衆に対して、抗議行動を継続しこの犯罪を捜査して責任者を処罰することを要求するように呼びかける。
イラク労働者共産党は全世界の全ての人権団体と自由を愛する全勢力に対して、これを許さない意思を表明しこの犯罪に反対する抗議を行い、アメリカ軍の抑圧とテロを暴露するように呼びかける。
イラク民衆は立ち上がり、イラクの全ての政党に対して自分たちの反撃と抗議を広げなければならない。我々は全世界におけるアメリカのテロを暴露しなければならない。この繰り返される犯罪は適切な反撃なしに無くなることはあり得ない。
イラクのクルディスタンにおけるPUKとの情勢の緊張を終わらせるWCPIの呼び かけに関するIFCの声明
イラク自由会議 2005年12月5日
イラク労働者共産党(WCPI)は、2000年7月14日にWCPIの党員5人が殺害されPUKがWCPIの事務所を閉鎖したクルド愛国同盟(PUK)との対立についての声明を発表した。それに加えて声明は「政治的緊張状況が社会を支配し、民衆が将来発言権を得ていく妨げとなる方向に押しやり、民衆が政治的自由と人権を得るための障害になるのであり、それがゆえにWCPI側から民衆の利益のためにこの緊張を終わらせ、民衆の意志を強化することを宣言する。」と表明した。声明は最後に「PUKが情勢を正常化するために、彼らは政治的自由を尊重しWCPIの財産を返還しなければならない」と要求した。
IFCはこの声明を歓迎し、それがクルディスタンにおける自由の状況を作り上げる責任ある一歩であると考える。IFCはPUKに対して自由を尊重し人権を守るように要求する。そしてそれが実現されるためにはWCPIの財産が返還されなければならないし、調査が命じられなければならない。
加えて、IFCはジャラル・タリバーニが民主主義や政治的自由と人権の新しい時代を始めるなどといった多数の約束をしたと聞いているが、それがゆえに彼にはこのような公約を現実に変える義務がある。
民主主義や自由を語ることが、他の政党の活動が非合法化されている限りは意味がないと言うことを、タリバーニ氏は誰よりも知っている。結論として、IFCはPUKとその議長が自らの約束に恥じない行動を取るのを待っている。
(その2)
ジャラル・タリバーニは民主主義を主張するが、スレイマニヤの彼の治安警察は政治的な声明の出版配布の自由を禁止している
イラク自由会議(IFC) 2005年12月5日
12月2日午後3時にスレイマニアの治安警察が3人のイラク労働者共産党員(ゼムナコ・アジズ、カメラン・ラティフ、サエド・ムスタファ)を逮捕したが、それは2つの声明を配布しているのが見られたからであり、その内の一つは政府の中で続く汚職を断罪するものであり、もう一つはWCPI[イラク労働者共産党]とクルド愛国同盟[PUK]の間の緊張を終わらせようと呼びかけるWCPI議長の手紙であった。
情報源が付け加えるところでは、2つの声明は大衆に良く受け取られていたので警察が配布者を逮捕することになった。彼らは、そのようなことを行う意志があるのなら地方政府から許可を得なければならないと言われた。クルド地域の諸都市では汚職と社会サービスの欠如に反対して最近大規模な抗議行動の波が目撃されていることで有名である。しかしながらこうした抗議行動は多数の抗議行動参加者を逮捕するといった無慈悲な扱いに直面していたのである。
(その3)
IFC記者会見発表
IFCの呼びかけは広汎な報道機関と国民から歓迎されている
IFCメディア・センター 2005年12月27日
12月15日のイラク国民議会選挙の結果に反対する諸グループから支持を得たいと連絡を受けた後、IFCはサミール・アディル議長を通じて声明を発表し、IFCの立場と呼びかけを明らかにした。
今日バグダッドで選挙の結果に反対する諸グループによって主催されたデモの中で、数千部のIFCの提案が配布され、多数のデモ参加者たちもIFCの呼びかけを配布し始め、イラク西部のファルージャやラマディで配布するために持って行くと発言するデモ参加者もいた。
その結果、多数のイラク国内と海外のメディアや新聞社がイラク失業労働者組合書記長でIFCの執行委員であるカシム・ハディなどのIFCの指導者とのインタビューを行ったが、カシムは反対している諸グループによって提案されている解決策では何の安全も治安ももたらさないだろうと述べた。それに加えて、IFCは選挙の結末についてその直前に警告を発して、選挙はどんな基準も満たしていないがゆえに状況は悪化するだろうと述べていた。彼は付け加えて、IFCがその責任から自らの呼びかけを現実化し、他の団体が参加し支持するようにするために活動センターを設立すると述べた。
ブッシュ大統領は2005年3月の発言で一つ正しいことを言った。「その選挙が自由で公正であるために、選挙前に全ての軍隊と情報部員が撤退しなければならない。」と。大統領はレバノンのシリア軍のことを言っていたのである。そして同じ主張がイラクのアメリカ軍についてもなされなければならない。選挙が民主主義の重要な指標であり手段であることは多いが、軍事占領下という条件の下で行われる選挙には正当性はない。
12月15日の選挙でどんな政治勢力の組み合わせが「勝利」を主張したとしても、選挙結果はイラクにおける宗派主義の度合を増大させるようだ。
選挙の結果はアメリカがその軍隊を撤退させ占領を終わらせる義務−すなわちその中には全ての傭兵や「連合」軍も入るし、イラクにおける全てのアメリカ軍基地を撤去し、イラクの石油を支配するあらゆる主張を放棄し、占領によって強制した民営化や他の法律を終わらせるということである−には何の関係もない。
長年アメリカに従属しアメリカと同盟を結んできたアラブ諸国政府を含むアラブの当局者の声は、イラク暫定政府の大部分の党派と共に、最近のカイロ宣言を通じて、アメリカと「同盟国」の占領を終わらせる時刻表を要求することによって中東地域の動向を変化させ始めているのである。
イラク国民議会選挙:「自由で公正であるために…」
軍事占領下に実施される選挙には正当性がないというのは事新しい問題ではない。1年前の評価の中で、2005年1月のイラク暫定国民議会選挙を前にして我々はこう述べた。「現在の計画の通りでは、イラクの選挙は、イラクにおけるアメリカ軍基地を歓迎するアメリカに友好的な政府を選出することによって、アメリカの好む憲法を採択することによって、アメリカがイラクを支配し続けることに信任と正当性が与えられたとする見せかけを提供するために計画されている…。」より広汎なイラクの政治勢力が参加をして、特に相当数のスンニ派を選挙に動員したにも関わらず、そのシナリオは今日も大部分が変わっていない。
我々は又、一年前にこう言及した。「アメリカの強力な政治戦略も選挙の結果に影響することを目的にしてイラク国内で進行している。イランからであろうが他の中東の出所からであろうがどのような資金がイラクに入っているとしても、(ワシントンは公式には否定しているが)アメリカによる資金と政治的影響力の買収はそれよりはるかに広汎なものであることほとんど確実である。
民主党全国機構(NDI)と共和党国際機構(IRI)の両者が様々なイラクの政党に対して「訓練」を支援し、「能力育成」を提供する大規模な運動を進行させているのであり、それは見せかけ上は全ての政党に開放されているが、アメリカとの密接なつながりを維持することに開放的だと考えられている者やイラクの経済を民営化とグローバリゼーションへと動かしてくれそうだと見なされている、アメリカのお気に入りの者たちを獲得しているのである。
アメリカの国際開発庁[USAID]は、選挙の準備のためにイラクの諸政党を「支援」するために、あれこれの団体に対して約8000万ドル[約90億円]を提供しているが、そうした団体の多くは冷戦時代に設立された全米民主主義基金(NED)の援助の下で活動しているのである。その結果、米国が中心となった政治的、軍事的、経済的軌道に対して、強くは参加していなくとも、少なくとも開放された多数の政党、候補者名簿、候補者の選挙となることはほぼ確実である。」
セイモア・ハーシュはニューヨーカー誌の2005年7月号の記事で1月の暫定国民議会選挙におけるアメリカの介入に対するこうした懸念を裏付けた。この記事は、ブッシュ大統領が昨年ホワイトハウスと密接な関係を持つイラク人、特にアヤド・アラウィの選挙運動を支援する秘密計画を許可したという話を公表したが、アラウィは2004年のイラク暫定政府首相としてアメリカによって就任させられ、かつてCIAと密接に活動をしていたのである。同じ動きが今日も存在するのであり、NDIやIRIやNEDが選挙への「援助」を提供し、アラウィは現在もアメリカのお気に入りの候補者なのである。
アメリカとイギリスのメディアがアラウィの選挙運動の報道を最近急増させていることは、どんな手段を使ってもアメリカが選挙でのアラウィの勝利を保障するためにより深く尽力していることの反映かも知れない。欧米のメディアの大宣伝は、米国式の政治広告やテレビのスポットなどを売り物にするアラウィ自身の選挙運動の見せかけの世俗主義と「専門性」を際立たせ、「強い指導者」を求めるイラクの世論調査での現在の人気ぶりを強調している。それは、占領の最初の6ヶ月間にアメリカが管理する監獄の中庭で6人の縛られた囚人を射殺したという非難や、またイラク軍にバース党の指導者を再編入するのを支持していると言った、選挙運動ではアラウィの弱点となる可能性のあるものを政治的な強みとして再構築しようとする試みを反映しているのかも知れない。選挙の前の数日ではアラウィは約20%の支持率だった−これは、必要な3分の2の多数に達しないかも知れないシーア派とクルド民族が支配する政党の間で、アラウィが交渉のキングメーカーになる可能性があると言うことを意味する。
国民議会選挙で誰が勝利しようとも、選挙運動の過程がすでにイラク国内の宗派間の分断を増大させている。イラクの社会構造は、十数年もの経済制裁による損害と、うち続く爆撃と、侵略と軍事支配によって野蛮にもずたずたに引き裂かれたままである。この状況のために、伝統的な政教分離した国民的一体性から宗教や民族や部族や氏族や家族と言ったより小さな集団へと後退する準備がいかに可能なものなのかが理解できる。
大部分が民族的ないし宗教的な出自に基づいた新たな一連の政党が台頭すると言うことは、イラクの国民的一体性の崩壊を強め続けることになる。ワシントンがクルド民族とシーア派を基盤とする政党(イラクの石油の豊富な地帯を基盤にしたものとは一致していない)を直接受け入れていることは、正当性の見せかけを勝ち取り、スンニ派の政治家に選挙過程に参加しろと説得することによって抵抗を弱体化させようとする効果のない努力と結びついて、イラクの国民的一体性と国民的な力をより小さな宗教や民族の小集団へと退化させるこの過程を継続させることになる。占領の当初から、アメリカが努めたのは、かつては一義的なものであったイラクの国民的一体性を弱体化させようと計画した、民族と宗教への所属によるイラクとイラク国民の分断に首尾一貫して焦点をあてることだったのである。
イラクで国民議会選挙が進行する一方で、米国国内ではイラクの占領に反対する政治勢力と兵士を帰国させろと言う要求が高まり、それは米国連邦議会の最近の大変動の中に最も明瞭に現れている。戦争賛成派であり軍部のチアリーダーであるジョン・マーサ下院議員が意外にも6ヶ月以内に兵士を帰国させると呼びかけたことは、アメリカ軍をイラクの沖合とクウェイトへと言う「地平線の向こう側」への継続した配備を、という受け入れがたい要求を彼がしているにもかかわらず、連邦議会内の同盟関係を変化させる兆候である。連邦議会内の反戦勢力に現状を維持させるように圧力をかけ、いまだに気が進まない民主党議員にさらに圧力をかけて少なくとも戦争を終わらせろと言う世論の高まる要求に従わせることは、今なお反戦運動の主要な任務である。
アメリカと全世界の反戦活動家は、国民議会選挙直後のアメリカ軍の相当数の撤退に備えていなければならない。すなわち、おそらく2006年1月に2万人前後、その後春にはさらに2万5000人から3万人が撤退するだろうし、そこには必然的にメディアの巨大な宣伝を伴うだろう。これは占領の終了では断じてない。占領の終了とは全軍隊の帰国であり、現在イラク全土で様々な建設段階にある14カ所の「恒常的」米軍基地の撤去であり、全ての傭兵(ご丁寧にも「軍契約請負者」として扱われている)の撤退であり、イラクの石油支配に対する全ての主張を明確に放棄することであり、占領当局によって押しつけられた全ての法律(特にイラクの経済を民営化しイラクの国有石油財産を民間企業の利益へと引き渡す法律)を破棄することである。占領が終わって初めて我々はイラク国民に対する未解決のアメリカの義務を果たすために役立つ過程を始めることができる−すなわち、長年の経済制裁に対する補償であり、戦争による破壊に対する賠償であり、不正な債務の帳消しであり、国際社会による平和維持と再建援助への支援(しかしそれを支配するのではない)であり、イラク自身の国を再建する時におけるイラク国民への本当の再建支援である。
ブッシュの「イラクに民主主義をもたらす」という虚偽の主張は占領を終わらせアメリカ軍の全兵士を帰国させる前提条件にはなり得ない。侵略と占領はかつても現在も違法であり、我々は占領を今終わらせるために闘うことが義務なのである。
イラク国民のみなさん
欺瞞的な選挙の結果はまだ明らかにされてはいないが、現政府は、あらゆる種類の燃料の価格を2倍に引き上げる自らの腐敗を覆い隠すために戦争と占領の犠牲を国民に負担させようと決定した。
現政府はこの11ヶ月間に、安全や社会サービスや雇用をもたらすことに惨めにも失敗した。政府はこの命令を選挙が行われた後になってしか実行する勇気がなかったのだが、政府は国民の怒りがイラクのどこにでも広がって国民に自分たちを支持して投票させることができないことに恐れをなしたのだ。
イラク国民のみなさん
この数日間で明確になったことだが、この政府は占領軍や武装民兵の支援がなければみなさんの怒りに耐えることができない。例えばキルクークでは、広範に広がるデモの中で政府の決定に対して向けられた大衆の怒りを、アメリカ軍が介入して抑え込んだ。南部の諸都市では、州兵が武力を使って事態を制圧したし、クルディスタンでは民族主義勢力の民兵がこうしたデモの指導者や活動家を逮捕しようとした。
この政府はみなさんをだまして2005年12月15日に彼らの利益のために投票をさせようとしたが、それは占領政策を実行し、みなさんの財産を奪い続けるものであり、その一方では治安の欠如と失業と病気と貧困がみなさんの身体深くに食い込んでいるのである。
イラク国民のみなさん
みなさんには、安全と自由と幸福、そして占領の終結のために闘う人々を支持する以外に選択肢はない。燃料価格を引き上げ、食料配給券を廃止し、イラク通貨の価値を下落させ、最後には民営化を進める…これらは全て占領計画であり、この戦争を企んだペンタゴンの前指導者たちによって率いられた国際通貨基金(IMF)の条件を実行するためのものである。
何十万人ものイラク人を殺害しただけでは不十分であるかのように、市民生活を破壊しイラクを幽霊が住む場所のように変えてしまっただけでは不十分であるかのように、社会に恐怖の風潮を押しつけるだけでは不十分であるかのように、コソボやルワンダのジェノサイドを繰り返す民族間や宗派間の紛争を深化させるだけでは不十分であるかのように、彼らは飢餓と貧困が原因であるゆっくりとした死を何百万人もの人々に押しつけようとしているのだ。
イラク自由会議はこうした状況を終わらせるのに活用できる手段である。イラク自由会議に参加して自らの隊列を組織し、スローガンの「安全、自由、幸福」の声を上げよう。占領を終わらせその付属物を解体しなければ、安全も自由も不可能である。
2年半の間にイラクの大衆はアメリカとそのイラクにおける同盟者たちによって与えられたシナリオの間断ない挿話の全てを直接経験した。何千人もの人々が殺され傷つけられ、市民社会と社会生活の柱石が破壊されたために、支払われた代価は莫大なものであった。イラク社会は戦争とテロと治安の欠如と宗派間や民族間の衝突に巻き込まれている。今や全く明らかなことだが、いわゆる「イラクの解放」とそれに続く政策は、2500万人の社会を破壊し、アメリカの利益のために最大の暗黒のシナリオに押しやって、民族中心主義とイスラム主義の勢力を支配者としてこの国に押しつけるという計画だったのである。
この2年半、アメリカとそのカイライのイスラム主義、民族中心主義の政府による様々な形態の支配と統治が民衆によって経験された。あらゆる約束と誓約が試された。それらは巨大な騒動を生み出し、大規模な虚偽の宣伝とウソによって人々を攻撃し、この展開中のシナリオのそれぞれの挿話ごとに祭りと祝賀行事を準備してきた。いつの場合も彼らは民衆の願望と要求に答えると約束したが、明らかになったのは、イラクの解放や「民主主義」の実践やイラクの大衆の要求に応えると呼ばれた過程が、実際には戦争とテロと反動と治安の欠如と徹底的な貧困と欠乏によって作り出された終わりのない災害と悲劇へとイラク社会を押し込めてきたということなのである。
2005年の内に2つの欺瞞的なショーが選挙と憲法国民投票という名の下に準備された。それぞれのショーでイラク社会は虚偽の宣伝とウソを使って攻撃されたが、その結果は、大多数の人々にとっての治安の欠如と飢餓と窮乏と基本的権利の剥奪を強めてきたのである。約束された自由の代わりに、最も基本的な市民的政治的自由が踏みにじられた。治安の代わりに、イラク社会はテロと流血に巻き込まれた。繁栄の代わりに、彼らは以前には石油と食料の交換計画を通して分配された食料を止め、イラクの富と方法を略奪したのである。
権力の中の分け前を確保しようとする彼ら自身のたくらみの裏で民衆を動員するために、彼らは反動的な宗派主義や民族中心主義の枠組みの中で民衆の要求を出した。彼らは強固な宗派主義、ファシストのアラブ主義、クルド主義、トルコメン主義の宣伝を開始した。彼らはこれら時代遅れのイデオロギーの上で大衆の中に深い分断を作り出した。権力の分割を目的として、虚偽によってそして様々な種類の脅迫の下で彼らが投票へと押しやった大衆もいる。彼らはイスラム政治勢力やクルドやアラブの民族主義運動の指導者を権力に就けた。短期間の内に彼ら全員がテストに解答を出したが、実際に明らかになったのは、彼らの誰1人としていかなる点においても大衆の要求や願望を代表していないし、彼らの支配と民衆の目標や願望の間には巨大な矛盾が存在するということなのだ。彼らは今年行われた議会投票と国民投票に参加した投票者の中の広汎な階層を早くも失望させた。
今や今年3回目となったが、彼らは選挙の名の下で新たなショーを演じたがっている。彼らは大規模な宣伝を開始した。3回目に彼らは大衆を侮辱し大衆の意志を操作したがっている。最近2回の経験で少なくとも明らかになった事実だが、彼らが選挙と呼ぶものは本当の選挙とは何の関係もない。大衆が参加してもその結果に何の影響もないのだ。彼らが選挙と呼ぶものは、権力を分割し、それぞれの宗派主義や民族中心主義の政党の権力の分け前を決定するための芝居なのである。暴力や武装民兵やテロや選挙結果の不正操作がこうした選挙のより大きな分け前を獲得するための主要な役割を演じている。彼らは選挙について語るがその一方で政治的自由や投票の自由は存在しないのだ。武装民兵は彼らの反対者が政治活動や宣伝を行うことを妨害するだけでなく、彼らの支配地域ではテロ作戦や暗殺を開始している。大規模な占領軍と、バドル軍の民兵やクルドのペシュメルガやイラン革命防衛隊や何十もの他の武装グループが存在する中では、選挙のことをどう語っても、「民衆の世論」に依拠しても、無意味で全くの欺瞞である。
自由を愛する大衆は、この茶番劇と自分たちの将来を決定してしまい自分たちの意志を無視しようとする試みに確固として反対して立ち上がらなければならない。過去の経験から疑いもないことだが、こうした欺瞞的なショーに希望を託してしまうとその結果はただ失望と治安の欠落の増大と飢餓と基本的権利の剥奪と窮状と貧困と暗黒の将来となるだろう。いわゆるイラクの解放という宣伝にだまされた人たちは誰でも今や最も基本的な自由がいかに踏みにじられているかを見ることができる。スンニ派やシーア派の宣伝によってだまされた人たちは、今やスンニ派とシーア派のイスラム政治勢力によって権力をめぐった戦争の中で作られる本当の地獄と行われている大量殺人を見ることができる。「クルド人に権力の分け前を」という名の下で投票所に送り込まれた人々は、腐敗とクルド人の代表のふりをした者たちの権力に反対する抗議行動の波が全クルディスタンでどんなに広がっているかを今や見ることができる。
こうした勢力や彼らのショーからはこれ以上何も期待することはできない。こうした勢力はどんな点でもどれ一つも大衆の要求や願いを代表していない。こうした勢力は全て占領によって作られているのであり、反動と治安の欠如と戦争と宗派と民族による分断を代表し、暗黒のシナリオの勢力なのだ。彼らは自由に対する敵対勢力であり、秘密の監獄や拷問部屋やテロ機関を操っている。彼らは全て自由と政教分離と市民社会と特に労働者、女性、若者大衆の基本的権利に反対しているのである。彼らの選挙は不正な権力に虚偽の正当性を付け加え、イラク社会に彼ら自身と彼らの主張を押しつけるための芝居なのである。
自由を求める大衆、労働者、女性、若者のみなさん!
自由と平等と政教分離を要求し、治安の欠如と飢餓と貧窮と権利剥奪と戦争と反動的な法律や基準に抵抗するみなさん。そして民兵やうち続く抑圧と圧制と差別の手にかかって苦しんでいるみなさんは支配者がイラク社会に押しつけているこうした全ての苦難の裏にある諸勢力を据え付けるために準備されているショーに参加してはならない。この権利剥奪と困窮の全てに欺瞞的な正当性を加えることを目的とした選挙と呼ばれる茶番劇に参加してはならない。こうした悲劇的な状況を永続させ深化させる試みに反対して立ち上がり、この茶番劇をうち破りこうした勢力の支配を挫折させるために、大衆は団結して前面に出なければならない。10月15日には自由を求めるイラクとクルディスタンの大衆はこうした勢力によって提示されたファシスト憲法に巨大な「ノー」の声を上げ、そうすることで彼らの支配に反撃し彼らの反動的な支配を弱体化させた。12月15日の選挙にはもっと大きな「NO」の声を上げ、この方向への新しい一歩にしよう。この悲劇を終わらせ明るい未来を築くことが出きるかどうかは、アメリカ軍を追い出し、イスラム主義と民族中心主義のグループの役割を抑え込むことができるかどうかにかかっている。これが自由を愛する人々のより明るい未来の建設に向けた闘争の本当の戦場である。
2005年12月15日が新たなイラク国民議会とそれに続く政府に投票するために設定されたが、それは、基本的な必要物を人々に提供できないために政治運営の誤りと無能と不十分な危機管理の最悪の実例を代表した、11ヶ月間にわたる移行政府の時期の後に行われる。それが最悪なのは、その政策が国民的和解ではなくむしろ宗派間の紛争を引き起こしたという点にある。
競争者たちは彼らの選挙戦で最も悪質な手段に訴えた。彼らは自らの反対者を抹殺したのだ。彼らの民兵どもは自ら支配する地域では他の候補者の選挙運動を妨害した。彼らは又、大規模なデモで自らの力を誇示し始め、治安が失われているという意識を強めた。
これらのグループは権力に就くためにあらゆる努力を行ったが、彼らは現在の危機を終わらせるためのどんな計画も進めることは決してなかった。非常事態宣言を発する地方が多かったが、それはあらゆる種類の自由と普通の生活が欠落していることを示している。
そうした事実全てについて言及するにあたり、我々はこの選挙が前政権によって実行された法令を維持している米国の政策に同意させることを狙っているものであると見なしている。
従って我々はイラク民衆に対して、そうした主張にだまされることなくこうした選挙をボイコットするように呼びかける。
感謝祭休暇の前週の連邦議会での事態は目もくらむばかりのものだった!イラク戦争が開始して以来初めて、連邦議会内部で重大な分岐が表面化したのである−それはすなわち我々の活動にとっては重大な新たな機会なのである。以下は起こった事態の手短かな要約である。どの提案も全体として我々の立場を明確にしたものではないが、どれもが重要な進展である。今や、かつて無く、連邦議会内の活動に好機が存在する。我々はそうした好機を活用することが求められている。
連邦議会の議員はまだ休暇中であるが、今週はずっと自分の選挙区にいるだろう。大した関心事になっていないことは分かっているが、しかし我々はあなたのグループに選挙区の下院議員と上院議員たちに彼らの選挙区民の意見を聞かせるためにできることを何でもするように勧める!
国会議員たちにアメリカ軍の撤退についてその場しのぎの策や虚偽の着手を拒否するように圧力をかけなければならない。平和と正義のための連合は全アメリカ軍の即時完全撤退を要求し続ける。あなたの選挙区の国会議員に対して、マクガバン下院議員によって提案された下院法案4232号の2005年イラク戦争終結法案の共同提案者になるように要求しよう。
あなたのグループは次のようなことができる:
1.あなたの地元の下院議員と上院議員の選挙区事務所に今週集会を持てないかと電話しよう!集会を準備するのは通常時間がかかるのは分かっているが、これは非常に重要である。
2.特に議員事務所が繁華街にある場合には、事務所前で抗議ピケかビジルか他の抗議行動を主催しよう。通行する人にリーフレットを配布しよう。
3.今週議員が出席しそうなどの公的行事にも参加しよう。プラカードや手渡しリーフレットを持って行ってあなたのやっていることをマスコミに知らせよう。
4.あなたの地方のメディアの支局に、起こっていることを確実に知らせよう。議員と会う機会があればメディアに知らせよう。
5.最新の資料−論点や要求する法案や行動その他については、UFPJのウェッブページの議会活動のページをチェックしてもらいたい。
情勢の要約:11月15日−21日
11月15日−米国上院は防衛予算法案の2つの競合する修正案について審議した。両方とも不十分なものであったが、大きな象徴的重要性があった。どちらもイラクからの米国軍の段階的な撤退を要求していた。レビン上院議員(民主党−ミシガン州選出)によって提出された修正案はウォーナー上院議員(共和党−バージニア州選出)よりわずかに強い立場のものであったが、ウォーナー案が79対19で可決された。
11月16日−下院のイラク撤退議員団は両院共同決議案55号の「米軍帰国」法案の取り消し請願を発議したと発表した。国会議員の過半数が取り消し請願に署名すると、法案は審議と投票のために議場に提出され、それから法案が廃案になることが多い通常の委員会審議過程に回される。この法案は理想的なものではないが、国会議員が審議のために議場に出すように根気よく努力しているという事実が重要なのである。取り消し請願についてもっと知りたければPDA[アメリカ進歩的民主主義者の会]のウェッブサイトを訪問しよう。
11月17日−誰もを驚かせた動きだが、ジャック・マーサ下院議員(民主党−ペンシルベニア州選出)が記者会見を開いてイラクからアメリカ軍を即時「移動させる」こと、すなわち撤退をさせることを意味する法案を提案する計画であると発表した。マーサ議員は朝鮮戦争とベトナム戦争に従軍した元海兵隊員で長年にわたってアメリカ軍の強力な支持者であった。戦争を終わらせようと言う彼の呼びかけは人々の関心を集めた。彼の演説はUFPJのウェッブサイトで読むことができる。
11月18日−マーサ下院議員がイラクからアメリカ軍を移動させる両院共同提案の法案73号を提案した。明らかな政治的策略によって、連邦議会の共和党指導部は同日夜に賛成投票をするように呼びかけたが、マーサ議員の法案に投票するのではなく、彼らはアメリカ軍のイラクへの駐留の即時終結を要求するハンター下院議員(共和党−カリフォルニア州選出)の法案に乗り換えた。この2週間の休暇の前の最後の審議の夜に、下院議会はイラク戦争に関する最もダイナミックで公然とした討議となったと言えそうな審議をしたのである。
11月21日−スンニ派、シーア派、クルド人の指導者がアラブ連盟主催の和解会議に出席して具体的な計画表に基づいた外国軍の撤退を要求する共同声明を発表した。これは連邦議会内部の動きではないが、連邦議会に対する高まる圧力の一つにしなければならない。
「イラク戦争は誇らしげに示されるようにはならない。それは錯覚に包まれた欠陥政策だ。アメリカ国民の世論の方が[議会よりも]ずっと先に進んでいる。…アメリカの将来は危機に瀕している。我々は現在の方向を続けることはできない。軍事行動を継続してもアメリカ合衆国やイラク国民やペルシャ湾岸地域の最高の利益にならないのは明らかだ。」
「私はイラクはイラク人に引き渡すことが必要だと確信している。私は、12月中旬に予定されているイラクの総選挙の前にイラク国民と発足する政府が、アメリカは即時に立ち退くのだと知らされなければならないと確信している。イラクの全てが、イラクは自由であると知らなければならない。アメリカ合衆国による占領から自由なのだと。」
いや、これは反戦活動家の言葉ではない。これは以前にこの戦争に反対の声を上げた少数の国会議員の言葉でもない。この引用文は、本日、11月17日に、もしも可決されればイラクへのアメリカ軍の配備を即時終わらせることになる法案を提出する前に、ジョン・マーサ下院議員(民主党・ペンシルベニア州)によってなされた演説からの引用である。
マーサか院議員はベトナム戦争に参戦した退役軍人であり、下院防衛予算小委員会の民主党代表を務めている。長年のタカ派であり、遠慮なくペンタゴンを支持して今日までイラク戦争を支持してきたのだ。
今日、彼の立場は変わったのだ。ゆっくりではあるが確実に、我々の運動は連邦議会を我々の方向へと押し込みつつあるのだ。
今や我々は米連邦議会の全ての議員に我々のメッセージを伝えなければならない。我々は議員たちを対イラク戦争を即時終わらせ、イラク占領を即時終わらせる要求に参加させることが必要だ。我々は今すぐアメリカ兵士を帰国させたいのだ!
今すぐ連邦議会のあなたの選挙区の議員に電話をかける時間を作り、この戦争を即時終わらせるように求めろと要求しよう。連邦議会の電話交換台の無料電話番号は1−800−426−8073である。
地元の下院議員に、この戦争に公然と反対の声を上げアメリカ軍の即時撤退を支持する時だと告げよう。議員にはイラクにおける軍隊の予算を削減するジム・マクガバン下院議員によって最近提出された下院法案4232号を支持するように要請しよう。
我々の活動は終わるどころではない。より多くの国会議員が声を上げ行動を起こすのを見ることは喜ばしいことだが、その一方ではアメリカによって管理された監獄で拷問が行われていることが続いて暴露されたり、昨年のファルージャ攻撃中に、ナパーム弾にも劣らない影響力のある恐ろしい化学兵器の白リン弾を使用したことをペンタゴンが告白したことを無視することはできない。その上、連邦議会は愛国法に再度権限を与えて市民的自由に対する制限を米国の地の恒久法にしようと準備しているかも知れないのである。
平和と正義を求める強力で全国的な運動をする時があるとすれば、それは今である。連邦議会の電話交換台に電話をしたら、必ず平和と正義のための連合の活動を助けるために最も寛大なカンパをお願いしたい。
アムネスティー・インターナショナルは、亡命を却下された多数のイラク人亡命希望者を強イラクのクルド地域に制送還するイギリス政府の計画に対して深く憂慮するものであり、アムネスティーはこの地域は安定もしていないし安全でもないと考えている。強制送還は今週末に始まったと伝えられている。
クルド人地域に戻されるのだから人々は安全で尊厳を持ってイラクに帰国することが可能だと言う想定は危険な主張である。イギリスはその決定がこの人たちに与える結果を慎重に考慮しなければならない。
イラク国内では治安が欠落し広汎な人権に対する虐待が起こっていることを考慮して、アムネスティー・インターナショナルは申請を拒否されたイラク人亡命希望者はイラクのどの地域であろうと強制的に送還されてはならないと確信している。
イラクの治安状況は過去数ヶ月間、悪化し続けている。何百人もの市民が武装グループの攻撃で殺害されその上に何百人もが傷つけられている。
米国が主導する軍隊を第一目標にした攻撃の中で死んだり負傷した人たちもいるが、それ以外に可能な最大限の市民の生命を奪うことを意図した直接攻撃の犠牲者もいる。
自爆攻撃者によって無差別に実行された攻撃もある。その他に警察官かイラク暫定政府に関係する個人を注意深く狙った暗殺もある。
米国が主導する軍隊はまた、死を招くことが多い軍事力の過度の使用や、拷問や他の不当な取り扱いや起訴手続きも裁判もない長期の拘束や気まぐれな逮捕など、イラク市民に対する甚だしい人権侵害に責任がある。
メディアで報じられる暴力の大部分はバグダッドと首都の西部と北西部の地域で起こっている一方で、殺害や報復殺人や誘拐は実際にはイラク北部のクルド人地域やイラク南部で起こっているのに、そうしたことはほとんどメディアの報道を受けない。
現時点では、イラク人の帰還は完全に自発的意志のものでなければならない。亡命申請が却下された人々の送還ができるのは、彼らの帰還が安全で尊厳を持ったものであるということを確認する十分な保障が適切に行われた場合のみである。
人々を物理的に追い返したり、帰還する以外の選択肢がないままにすると言ったやり方でその権利を奪ったりすれば、国際的な人権難民法に違反することになるだろう。
私はダスティー・ジャマルである。今日、私はハワールと話をした。彼は今朝、イギリスからイラクのクルド人地域に強制送還された亡命希望者の1人である。
ハワールは昨晩強制送還の準備のためにセンターに連れて行かれた。彼は部屋の中に1人居て、係官が書類を持ってきて彼に送還に同意する署名をするように求めた。彼は拒否した。4人の警備隊員が部屋の中に連れて来られた。ハワールは体を殴打され手錠をかけられた。彼は他の40人のクルド系イラク人たちと共にバンに押し込められ空港まで運ばれた。
空港ではハワールたち15人が他の人たちと分離され、飛行機に無理矢理のせられた。ひとたび捕らえられと、彼らは安全な環境の所に戻り、面倒を見てもらい、住居を与えられると言われた。
飛行機はおそらくキプロスに一時着陸をして、アルビルで男たちは駐留兵によって監視され、この地域を支配する政党のKDP[クルド民主党]によって到着記録をつけられた。ハワールは100ドルを手にして路上に放置された。ここは彼の町ではない。彼の町はモスルである。彼はモスルでも安全ではなく、アルビルでも安全でない。彼にどうしろというのだろうか?
我々は、亡命希望者に対するこの野蛮な扱いをやめさせるために、人々に参加してもらう必要がある。
イラクへの強制送還をやめさせるための我々の運動を支援できる他の人々にこのメッセージを転送していただきたい。
ダスティー・ジャマール
友人のみなさん
我々は、多数のイラクのクルド人をイラク/南クルディスタンに帰還させようと圧力をかけるために英国内務省によって利用されている陰険なやり口に反対する我々の訴えを支持していただくための要請を書いています。
相当な期間、英国内務省は保護を拒否してきたイラク人を帰還させる方策を探してきた。広汎な抗議と上級入国審査官による警告のために、彼らは計画通りに8月に強制退去を開始することはできなかった。現在イラクは明らかにまだ危険でありますます危険の度合が高まっているにもかかわらず、内務省は帰還するまでは第4項の支援を受け続けることができるのと引き替えに、イラクに帰還することに同意する文書に署名させようとしている(この項目は亡命申請が却下された時に手当てを取り上げられた人々に対して与えられる「苦境に陥っている場合の支援」である)。文書に署名するのを拒否する者は第4項の給付金と住居を失っている。1週間当たり50人がこの手紙を受け取り、ますます多くの人たちが常時ホームレス状態にされている。多くの場合何人もの友人がすでに貧窮化させられているために多数の人たちが一部屋に住んでいるのであり、まだ住居を持つ1人がそれを失えば、彼らは全て路頭に迷うのだ。
これはイギリス国内で保護を与えられるべきであった傷つけられやすい個人に対する英国内務省による全く非道で不正義な新たな攻撃であり、そうした個人は逃れることが許されないのである。人々はしばしば数年にわたって内務省と裁判所と国家亡命者支援サービスによって際限なく屈辱を受けてきた。今や内務省は、極貧でホームレスにすると脅迫することによってこうした人々をイギリスから追い出そうとしている。内務省は人々を強制して帰還させる手助けをするために国際移住機関を利用している一方で、人々の帰還が「自発的なものである」とよそおっているが、言葉のどんな通常の意味においてもそれはただ真実ではない。
可能なあらゆる方法で支援していただきたい−我々の主張に署名をしたり、返事を書いたり、他の人々に回覧したり、この問題であなたの選挙区の下院議員に連絡を取ったり、困窮しホームレスとなっている亡命希望者に対して住居や支援を与える支援ができそうな団体に所属しているなら、国際イラク人難民連合と連絡を取ったり、カンパをしていただきたい。
IFIR[国際イラク人難民連合]は他の難民団体と共により全体的な支援を亡命希望者に提供するためにすぐに全国的な講演ツアーを準備したいと考えている。例えばあなたの町の大衆集会の準備の手伝いをすることによって参加したいならば我々に連絡していただきたい。
要請
我々は英国内務省に以下の要求をする。
「路上で寝なければならなかったり衛生状態の最も基本的な要求を満足させることができないような切迫した見通しがあるならば、通常、ヨーロッパ人権条約第3条の非人道的ないし侮辱的な扱いに相当する。」と述べた11月3日の判決第55項に留意しなければならない。
帰還することが安全でないと判断しているイラク人亡命希望者に対して困窮に陥れるぞと脅迫する事によって不公正な圧力をかけるのをやめなければならない。
これまで保護を拒否されてきたイラクからの亡命希望者を政治難民として保護し受け入れなければならない。
労働をし、又適正な住居に暮らす権利と働くことができない人が誰でも受けられる通常の水準の支援を取り戻すことを認めなければならない。
占領軍の部隊がバグダッドのジャデルヤ地区にある内務省の拘置所を捜索し、起訴手続きも受けていない178人の拘置者を見つけだした。彼らは拷問を受け、侮辱され、ひどく非人間的な状況にさらされた。首相はこの事件があったことを確認し、基本的人権が侵害されたことは事実であると認めた。
これは内務省と国防省の部隊によるうち続く汚い手口であり、両省の主要な特徴となってしまったものである。シーア派連合とその政府が形成されて以来、党派間の紛争が強まり、毎日起こる暗殺や誘拐や拷問など、治安状況は悪化させられた。これら2つの省庁は罪のない市民に対する系統的な民族・宗教浄化を開始し、人々の中に宗派的な分断を押しつけた。
IFCはこうした犯罪を糾弾するにあたり、このような苦難を終わらせるためには占領が終わらなければならないず、アル・ジャファリ政府が打ち倒され、人々を人間として認める宗派主義でも宗教主義でもない政府に取って替わらなければならないと考える。
イラク国民のみなさん…
みなさんは危険で傷つけられやすい状況を過ごしていて、宗派間の衝突が急増し、宗派主義のギャングでもが「スンニ派もシーア派も」互いに対する宗派浄化のための活動をしている。彼らは自らの凶暴な意図から宗派主義という邪悪を解き放つことを狙っている。彼らはみなさんの子どもたちと共にみなさんを抑圧したがっている。一方ではアル・ザルカイが貧困によって痛めつけられた失業者の首を切り落とし、シーア派に対するファトワ[宗教命令]を発している。その一方ではシーア派連合とその関係組織がスンニ派信者を誘拐し拷問にかけ殺害しているのである。
イラク国民のみなさん…
みなさんが関与しなければ毎日の大量殺戮は続くだろう。みなさんは占領軍の意図を打ち破ることができるのである。
みなさんが大失敗となった最近の憲法国民投票に意識的に参加しなかったことは、占領支持派の諸勢力をおびえさせ、その結果彼らは彼らの政策を支持しないか来たる総選挙に参加しない人たちを脅迫しているのである。
IFCは内戦の危険性と暗黒の未来からイラク社会を救い出す闘いに立ち上がっている。この情勢を終わらせるのはみなさんの役割である。IFCを支持し、そのスローガンを掲げ、その隊列にみなさんの力を動員しよう。そのスローガンのまわりに結集しよう、すなわち:
治安と自由と平和を。占領軍を追い出そう